ダブルダイアフラムポンプは、2枚の柔軟性のある膜が前後に動き、2つのチャンバーで吸込、吐出を交互に行います。
それぞれのチャンバーからインキが吐出されることによって、印刷ユニットへ移送されます。
このタイプのポンプは吸込口と吐出口の構成が柔軟に決められるため、様々な用途に適しています。
印刷の分野では、段ボール印刷に多く用いられています。
ただし、脈動が生じるため、Graymills社ではサージ抑制器フィルターの使用を強くお勧めしています。
フレキソ印刷用途ならびにグラビア印刷用途向けに開発されたダブルダイアフラムポンプ
1.ダイアフラムポンプは、吸込と吐出のセッティングをジョブの要求に合わせて決めることができます。耐腐食性素材を使用しているため、水性、アルコール、溶剤系といった様々な液体に対しての使用が可能です。
2.低速でも詰まりが生じにくい「スライドバルブ」デザインを採用しています。また、「シャトルバルブ」(3/4”ポンプ)により低速から高速まで安定した操作が可能です。
3.メンテナンスが容易なデザインを採用しています。また、ポンプを構成するパーツの数を極力少なくしています。エアーバルブ部はポンプから取り外してサービスを行うことが可能で、印刷機からポンプを外す必要がありません。
4.流量のコントロールが必要な用途(最大151L/毎分)に適しています。
5.適切に設置され、メンテナンスされているエアーダイアフラムポンプであれば、そのまま防爆仕様になります。
6.エアー周りの潤滑が不要です。
7.自吸ポンプです。また、小さいものであれば固形物が混合した液体も移送可能です。1/2”モデルであればダックビルバルブが使用可能であるため、繊維を含む液体の移送が可能です。
8.ミキサーの併用が強く推奨されます。
少ないパーツ数と簡単なメンテナンス
Graymills製ダイアフラムポンプのエアーバルブサービスキットは構成するパーツ数が少なく、そのためメンテナンスも容易です。
サービスキットに20-30ものパーツがあり、ポンプ全体を分解しなければエアーバルブのサービスができないような仕組みではありません。