測定対象 | セラミック製アニロックスロール(および一部のクロム製アニロックスロール) |
---|---|
最小ロール径 | 63mm ※ハンドプルファー用のロール用スタンドあり |
測定可能線数 | 100~1200LPI |
測定可能要素 | セル容積、セル深度、線数、セル口径、セル壁の厚み、セル角度 |
キャリブレーション | 専用のキャリブレーションツール「アニカムキャリブレーションツールパッケージ(ACP)」をオプションとしてご提供。正確な光学格子と国際規格に基づいた球体が埋め込まれたキャリブレーションカードと付属のソフトウェアを使用して、正確なキャリブレーションを簡単に行うことができます。キャリブレーションが完了すると、証明書を発行でき、ISOの要求を満たせるように設計されています。 |
測定画像サンプル
3D画像サンプル
2D・3D画像によって、表面状態を直感的に把握し、測定値による把握をサポートします。
AniCAM HD Plus のハードウェアとソフトウェアの改善について
2023.06
ハードウェア
・磁気ロケーターによる新しいレンズ取付機構 – (ソフトウェアが自動的にレンズ装着を認識します)。
・さらに高速な3D スキャン – 10~20 秒以内
・ロックピン機構除去による簡素化
– ヘッドが自動的にパークポジションまで上がります。
・ビッグフットの小型化
・USB ケーブル差込口の改良 – これまで時々不便さのあった接続の容易化
・X 軸マイクロアジャスターの改良
・Y 軸マイクロアジャスターの改良
・本体の軽量化
・オン/オフセレクター付きマグネットフット
・新しいオン/オフ電源ボタン – お客様から、ケースに戻すときにAniCAM がオンになってしまうことがあるとのご意見を頂きました。
ソフトウェア
・セットアップの迅速化 – 再構成プロセスの削減
・オートフォーカシング
・マグネットロケーターによる新しいレンズ装着システム – (ソフトウェアが自動的にレンズの装着を認識します)。
・ソフトウェアが自動的に正しいズームレベルを選択し、正しい測定条件のセル数を表示します。
・ソフトウェア画面の更新 – DotScope レイアウト参照
– 文言の代わりにアイコンによる表示
– ライブ画面を常時表示
– スキャン画像はカラーで表示
– スキャンビューを常時表示
– カラーフェードコントロールの向上
– 新規プロファイルのセットアップの容易化
– コンプレックスセルも自動測定、チェックボックスの必要なし
・ソフトウェアとレポートで異なる言語が使用可能
・スキャン進行中のウィンドウの外観を一新。レイヤーを削除し、赤から緑に変化するカラーゲージ等
・モノクロ、カラー、3D のどのスキャン画像をレポートに表示するかが選択可能に
・平均モードを使用する場合、すべてのスキャンがレポートに表示
・セル上にマウスを置くと、体積、セルの深さ、幅など、個々のセル情報を見ることができるように
・ACP の改善により、AniCAM の自己診断ができるようになりました。実行すると、デバイスOK と表示するか、また
はデバイスにAMP ゴールド(サービスおよびキャリブレーション)が必要であることを示唆するポップアップウィンド
ウが表示されます。
・ブルーフィル機能を手動で行う必要がなくなり、自動的に実行
AniCAM HDに関するQ&A
AniCAM-HDの特長は?
以下の7つの点です。
1. Pixeloc™テクノロジー 2. HDイメージセンサーとテクノロジー
3. LEDによるユーザーフィードバック 4. バッテリー残量表示
5. 人間工学に基づいたデザイン 6. スキャンスピードの向上
7. 新しい照明システム
PIXELOC™とは?
PIXELOC™は特許取得済みの技術で、AniCAMがZ軸のどこにあるかを正確に認識し、旧シリーズで使用されていた彫刻フィードバックによるエラーを解消しました。
LEDの各色の意味は?
バッテリーパックのデザインを一新し、カラーLEDによるユーザーフィードバックを搭載しました。
消灯:電源OFFまたはバッテリー切れ
水色(点灯):AniCAMがUSBに接続されている
赤(ゆっくり点滅):起動中
緑(ゆっくり点滅):起動成功、スキャン準備完了
紫(ゆっくり点滅):ズーム調整中(ホームヘッド)
青(すばやく点滅):3Dスキャン進行中
黄色(フラッシュ):過剰な振動検知
白(点灯):ビッグフットが範囲外
解像度は?
画像の解像度が640×420から1024×768になったことで、より細かい部分まで撮影できるようになりました。
スキャン時間は?
PCの仕様やスキャンの深度にもよりますが、通常は約30秒です。
既存のAniCAM と同じ計測(セル容積、深度)が行えますか?
はい、AniCAM-HD は、従来のAniCAM の値に合わせて設計されているので、新規ユーザ
ーは、メーカーやグループ内の他工場で計測された既存の値に合わせることができます。
新しいビッグフットシステムとは?
セラミック技術の変化に伴い、ビッグフットのLED を変更しました。より明るく安定した
照明で、セラミック表面やセルをよりよく照らすことが可能になりました。
AniCAM-HD の測定の公差は?
20 倍レンズ: +/- 0.1cm3、+/-1um
10 倍レンズ: +/- 0.1cm3、+/-1um
4 倍レンズ: +/- 0.2cm3、+/-1um
測定データのファイルのサイズは?
画像の解像度は向上しましたが、3D スキャンとデータのファイルサイズは約2.7MB で、
V7 のAniCAM の10%減となっています。
HD のファイルを読み込むのに新しいソフトウェアが必要ですか?
はい。AniCAM-HD はVer.10 ソフトウェアのみ対応しています。
(Ver.10 ソフトウェアはAniCAM V7 のカメラでも使用可能です)
既存のAMS にデータ/ファイルを書き出せますか?
はい。Ver.10 のソフトウェアは、既存のAMS をサポートするように設計されています。
AniCAM-HD のキャリブレーションは?
標準的なACP(アニカム校正システム)が使用可能です。
1、カメラをアニロックスロールに置きます。
2、ソフトウェアで撮影を開始
3、撮影画像から3次元モデルを構成
4、容積をはじめすべての測定項目が自動的に計算されます。
5、デフォルトのレポートフォームが容易されていますので、すぐに出力ができ
ます。
そのためにはアニロックスロールを受け入れ時から定期的に測定して状態をは把握することとなります。
その場合にはアニロックスロール管理ソフトウェアが便利です。
本オプションにより、基本仕様であるハニカム形状・格子型形状のセル測定に加えて、拡張六角形(エロンゲート)、トライヘリカル(斜線)、スラローム(波線)のセル測定が可能となります。
拡張六角形(エロンゲート)
トライヘリカル(斜線)
スラローム(波線)
X/Y軸マイクロアジャスターはカメラヘッドをミクロン単位で軸方向(最大10mm(±5mm))と、円周方向へ移動させ、ユーザーが微小なターゲットエリアや特定の彫刻に位置決めするのを助けるオプションです。
インクプルーファーで使用されるような、小さなアニロックスの読み取りを可能にする専用ホルダーです。 ベースシステムは、直径63 mm(2.48インチ)のアニロックスロールに対応。脱着が可能な付属の小さなホルダーをベースシステムに組み込むと、直径25 mm(0.98インチ)のハンドプルーファーで使用される小さなアニロックスに対応します(その他の直径ごご希望の場合はご相談下さい)。
幾何学的パターンの窪みを彫刻したセラミックロールを使って基材に塗布を施す工程は様々な産業で利用されています。
フレキソ印刷のインキ計量および転写で用いられるセラミックロール(いわゆるアニロックスロール)はアニカム開発のきっかけとなったロールですが、今ではこれと同様な塗布工程で用いられるセラミックロールに対して、アニカムの利用が広がりつつあります。
例:
・サーマルリボン(熱転写リボン)製造におけるインキ層コーティングロール
・光学フィルム製造用コーティングロール
・リチウムイオン電池製造におけるスラリーコーティングロール
アニロックスロール測定用ソフトウェア「アニロックス QC」で3D測定した画像データを本補助ソフト「RaRz表面粗さ測定ツール」に出力することで、自動的に撮影範囲の表面粗さに関するパラメータを算出することができます。
3Dスキャンによって得られた3次元データから表面粗さを算出するため、非接触である点が特徴です。
出力可能項目
・Ra 算術平均粗さ
・Rz 最大高さ
・Peaks / RPc ピークカウント
・Kurtosis クルトシス(尖鋭度)
・Skewness 非対称度
・Sp 最大山高さ
・Sv 最大谷深さ
・Sz 最大高さ
・Sa 算術平均高さ
・Sq 二乗平均平方根高さ
・撮影画像内に手動で引いた1本の測定線の表面粗さ測定値、または自動で引いた複数の測定線の個別の測定値と平均値を算出します
・算出結果はcsvファイルとして出力ができます
・用途例:革製品の表面の質感評価、テーブル天面の質感評価、プラスチック製品表面の質感評価、ゴムローラーの摩耗・経年劣化の評価、金属表面の評価
・深さ方向の解像度は1umです。サブミクロンについては補助的に理論値を表示していますが、実測値ではありません。
詳細につきましてはお問い合わせ下さい。
貸し出しは現在承っておりませんが、実機によるデモは承っております。お問い合わせ下さい。
現行の最新カメラであるHDモデルでは1024 x 768 ピクセルです。1インチあたり4.6ピクセルで構成され、1ピクセルあたり4096レベルで感受します。
測定範囲の異なるカメラが2種類あります。
スタンダードタイプの「アニカム(AniCAM)」の場合、3種類のレンズとそれぞれに異なったズームの組合せにより、最大ズームで110 x 120 μm、最小ズームで950 x 1250 μm程度の広さを見ることができます。深さについてはAniloxQCソフトウェアで最小で約5μmから最大で約350μm(ディープスキャンモードで約400μm)、FlexoPlateQCソフトウェアでは最大1600μm程度まで測定が可能です。
倍率の低い特殊タイプの「サーフィスカム(SurfaceCAM)」では1300 x 1750 μmから3300 x 4400μmの広さを、また最大で1600μmまでの深さを測定することができます。こちらは2倍レンズ固定です。
最新モデル「アニカムHD PLUS」カメラでは自動校正機能を搭載しており、従来行ってきた校正作業が不要となりました。
旧モデル(HDカメラ、V7.3カメラ以前)では専用のターゲット(名刺サイズ)とソフトウェアを使ってお客様ご自身でキャリブレーションを行うことができます。ACP(AniCAM Calibration Package)というオプションでお取り扱いしております。
ACPが開発される以前は、メーカーへ機器を送らないとキャリブレーションが行えず、費用と時間がとても掛かっていました。ACPが開発された現在では、お客様の必要に応じた頻度でキャリブレーションが行えます。
オプション「トライヘリカル対応」を追加することで測定することができます。